がんばれないひと。

統合失調症歴10年。35歳男の雑記です。地元のフリーペーパーの記者をやっています。

統合失調症を回復させるコツ。

健常者はそりゃああれこれ言うと思いますよ。

 

ちょっと元気に映ると、もっと金稼げとか働け働けとか。

 

でもね、僕はもう統合失調症に関しては10年目になるんです。そんな言葉は、ちょいと参考にする程度です。

 

それに、働けの仕事の内容をそう言う健常者含めて、なんだと思ってるんでしょうかね。

 

僕は大学時代に忘れられない体験があります。それは確か、経済学かなんかの講義だったと記憶しているんですが、講義中に、「君、みんなに配るプリントが足りないから、研究室から取ってきてくれ」。そう、担当の教授から言われます。

 

研究室にプリントを取りに行った僕は、部屋に入るなり、じっと椅子に座ってるだけに見えた人に、よくまわりを自分で探しもせずに、プリントありますか、ときいてしまったんです。

 

その教授は、僕に切れました。

 

「君には私がそんなふうに暇に見えるかもしれないけど、研究者の仕事をなんだと思ってる?」と。

 

座ってるだけに見える人が、研究つまり仕事をしているかもという認識が僕にはなかったのです。僕はそれ以来、人に話しかけるときに、躊躇する人間になりました。仕事の概念が変わったわけです。

 

おそらく働け働けという健常者は、僕のような稀有な体験をしていない可哀想な人なのでしょう。まあでも、それはここで言いたいことではないのでさておきます。

 

統合失調症の回復のコツは、僕が上に述べたような態度で健常者が言うもっともな意見をはねのけるのが大事です。

 

そして、どんなに今日一日何もしなかったと嘆いても、一日の間でできたことだけに着目するのです。

 

取るに足らないと思えることでも良いですが、僕の場合、例えば今日だったら、原稿の予定表を編集長に送りました。

 

ボツにされるかもしれない原稿案ですが、とりあえず送ったという行動は前進以外のなにものでもありません。

 

僕は肉体労働をしていた経験があるので、ついその感覚で、時間で仕事の質を計ってしまいそうになる感覚がわかります。

 

実際に原稿案なんてそれまでにぼんやり考えたりしていることはあるけれど、正味15分くらいですからね、書くの。それでメールするだけなので時間で計ったらもっと仕事はできそうです。

 

しかし、質は大事です。もし、今日は掃除くらいしかできなかったと嘆いている統合失調症患者がいたら、僕は、掃除ができていい一日だったじゃないですか、と言います。掃除しない汚い健常者なんて山ほどいますよ。その健常者が同じ一日をどう過ごそうと、あなたが掃除をしたという価値は絶対なものなのです。