がんばれないひと。

統合失調症歴9年。34歳男の雑記です。統合失調症の能力を示すのが目的です。

自殺を主題とする映画『ブリッジ』。

ドキュメンタリー作品でした。

 

自殺はよくないとする教育的な映画はたくさんありますが、同じように自殺をテーマに希望を描いたものとしてはアッバスキアロスタミの『黄桃の味』が一番よくできているように思います。

 

また小説では石原慎太郎の『灰色の教室』が優れています。

 

で、『ブリッジ』ですが、ゴールデンブリッジというサンフランシスコだかアメリカのどこかにある有名な観光地の橋、日本でいうとレインボーブリッジみたいな橋を舞台にした作品です。

 

このアメリカにある橋は自殺の名所みたいなんですよね。年間30人くらい飛び降りて死ぬみたいな。

 

それで実際に死んだ人の周辺の人間に次々とインタビューをして故人の当時の状況を推測ではあるが浮かび上がらせるというつくりになっています。

 

なかにはやはり出てきましたよ。

 

統合失調症患者です。

 

統合失調症は100人に1人の病気なのは全国どこでも同じなので、

 

当然アメリカだろうと患者はいて

 

それでひどい重症だったある自殺者の家族が故人を推測するにあたって、こんな表現をしていました。

 

「彼女は24時間テレビを見続けていたような状態だった」

 

これは僕も経験があります。まだ治療したてのころ、母親とレストランに入ると

正面にいる母親が話している声とまわりの騒音が同レベルできこえてくるんですね。

 

あれは恐怖もあるし、非常に疲れる。

 

統合失調症の世界ではチャンネルがあってしまうなんていい方もします。

 

薬がなかったら僕も死んでいたかもしれません。

 

でも僕は幸いにも薬がよくきくタイプだったので、数ヶ月でその症状はなくなりました。

 

なかにはこの映画のような患者もいると思うと自分は恵まれていたように思います。

 

ただみててもわかるとおり、入退院を繰り返している人は危ないんですね。

 

僕もそういう状況になったらある程度長期間病院にいさせてもらおうと思っています。

 

一年とか。多分、そっちの方が予後がいいです。

 

この映画は、希望を描いているのではありません。絶望も描いてません。

 

描いているのはたんたんとした事実です。自殺者が生前どういう状態だったのか、自殺者を成し遂げたあと知人友人はどう思ったかなど。なかにはきっと止めても無駄だったから、あの人はいまごろ楽になったに違いないと肯定する人も出てきます。

 

僕は自殺とは無縁です。それはなぜかというとなにかを成し遂げたいからです。

 

この映画には恋愛が成就しなかったこれからも成就しそうにいない人が自殺していますが、

 

僕はそういう死に方はいやです。

 

自殺になにかあるとしたら、芥川や太宰や三島や川端のような死しか僕のなかではありえずに、彼らはみな文化的貢献として成し遂げているものがあるのです。

 

彼らの死が永遠に記憶のなかにある限り、僕は生きたいと思い続けるように思うのです。