読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

がんばれないひと。

統合失調症を発症して八年目。思っていることとか人の役に立ちそうなことを書いている雑記ブログです。

ひたすら貯蓄する生活と多めに稼いで多めに使う生活はどっちも苦しかった。

ライフ

もうじき九月ですね。一応、僕は来月から介護施設で非常勤(バイトみたいなもの)で介護スタッフとして働きます。

 

で、タイトルの件。僕は大学を卒業してから働き始めて三年後に病気退職をしているのですが、入院していたときに心底思ったのは「うまくストレスを発散するためにもっとお金を使っておけばよかった~泣」というものです。

 

僕は20代前半で当時350万円くらいは貯金がありました。それでも病気。悲しかったですね。一年くらいはずっと静養していた記憶があります。統合失調症は三年間くらい静養するのがいいそうなのですが、一年後くらいからスポーツジムのプールに行ったり友達と会ったり。三年間は本当にただ凌いでいた記憶しかありません。でもその間になんとか薬が大体固定されて、安定した通院生活が送れるようになりました。

 

回復してくると、入院当時の上述した実感がこみあげてきます。「まだ精神的に成長期の時期にあるのに、貯金なんかしてたらだめだ」

 

というわけで社会勉強のためにいろいろ投資しましたね。一口の株を買ったり、女の子とつきあったり、それまで三着くらいしか服を持っていなかったのですがとたんにファッションに目覚めたり。で、そのときちょうど回復したときくらいから読書を継続的にしはじめて、文学に興味があったので芥川賞の評論なんかをよく読んだりしていました。で僕のその後の今にいたるまでの四年間くらいの間で僕を突き動かしていた思想は、『ポトスライムの舟』という芥川賞受賞作品に対してある作家が「日本はこんなに物質的に豊かになったのにどうしてこんなに貧そうなテーマの小説を書くのでしょう」

 

と言ったことでした。『ポトスライムの舟』は貧乏なOL(かなにか)の女の人が、旅行に出るためにお金を貯めていたのに最終的に職場のみんなにお金を使うという選択をするお話です。おおざっぱに言うと。

それを僕がよく追っていた作家は「貧そう」というような言葉で一蹴していたんです。当時の僕の考えにマッチしました。そのときから僕はやりたいことをやるという欲望のまま犬を買って飼育しはじめ、バイトをはじめて、年金がおりる前からお金を前借するような生活に走り、毎月の収支がトントンになるくらいに出費してしまっていました。

その生活はでも、確かにそれはそれでまわっていたのです。SNSにもバンバン毎日思ったこと考えたことを投稿し、キャバクラにも行き、読書とか映画鑑賞とかのお金を惜しまず、全ては自己投資だと思っていました。食べまくっていたので、今よりさらに体重が何キロも多かったです。

 

でも今振り返ると、その生活はそれでそれで辛かった。ゆとりがなかった。常に何か新しいことをと考えている生活はやっぱり僕には向かなかったと思ったのは今年の夏前くらいです。

 

もともと僕は堅実な性格でした。病気後、変化を求めてあれこれやってわかったのは、「発症前の生活もよくなかったけど、あの作家が言ったような前のめりの生活もそれはそれで僕にはきつい」という素直な何の誇張もない正直な感想です。

 

いろんな最先端の言論にふれているといろんな人がいろんなことを言います。僕はある思想を借りて生きてきましたが、今はようやくバランスを取り直しつつあると思っています。自分らしく生きるために今年の夏はずっとそんなことを考えていました。

 

ようやくふつうになれたかな、といういい意味での諦観かもしれません。僕はブログ書いているくらいがちょうどいいみたいです。