読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

がんばれないひと。

統合失調症を発症して八年目。思っていることとか人の役に立ちそうなことを書いている雑記ブログです。

川端康成は意外とひらがなを文章中に多用する。

『古都』を読んでいて思った。川端康成を師とあおいでいた三島はあんなにカチコチに難しい熟語で文章を紡いでいるのに、先生の方は、文学の新人賞の作品みたいに、

「ここは漢字じゃなくてひらがななんだ」という箇所がいくつもあった。

 

でも日本の風情とか情緒がちりばめられていてこれは現代文学、それも前衛めいたものにはない要素だ、と確かに思った。

 

ずばっと言うと、花の名前とかに代表される自然の描写と、古くからある生活の様式にまつわる言葉とか伝統行事がうつしだされている中に、カタカナ語、それも現代において用いられる言葉がもし作中にでてきたら台無しになるな、という感じの構成になっております。

まあ外国人受けしますよね、ノーベル賞とかとります、だってもし自分が日本のこと何も知らなかったらエキゾチックだと感じるだろうから。

川端康成は芥川ほど狂ってなく太宰ほどナイーブでもなく三島ほど本質好きなわけでもなく谷崎より嗜好に偏りがない。